健康の基本は食事から
私たちは、動物や植物を食べてエネルギーを取り入れないことには
生きていくことができません。
生きているということは、すなわち全身の細胞に血液が通っているということ。
この血巡り=血行を正常に維持していくためには、
できる限り血行を阻害しない食事を心がけることが求められます。
…と言っても、ついつい不健康な物を
お腹いっぱい食べたくなってしまうのが、人間の性というもの(笑)。
「脂っぽい食事ばかりしているとコレステロール過多になって動脈硬化になる」
…と分かっているのに、肉ばかり食べてしまうという方も多いでしょう。
もちろん、好きな食べ物を我慢してストレスを溜めるのは心身に毒ですから、
たまには好きなものをお腹いっぱい食べても良いと思います。
しかし、日頃から多くの食品をバランスよく食べるのが健康維持の秘訣☆
偏った食事は、様々な弊害をもたらします。
血行不良も然り。
血行促進効果のある食材を豊富に取り入れた食事を心がけて、
健康な血巡りをキープしましょう!
血行促進に効果のある栄養素とは
「美肌にはビタミンC」「骨の強化にはカルシウムとビタミンD」
…といった具合に、身体にもたらす効果は栄養素によって様々。
特定の症状を緩和したいという目標がある場合は、
こういった知識を踏まえて食事の内容を改善することが望ましいでしょう。
血行改善に関して言うと、
確かな効果が期待できるのは次のような栄養素です。
◆ビタミンC
ビタミンCの効能は、美容面ばかりではありません!
血液中コレステロールの代謝促進、抗疲労作用、鉄の吸収…等々。
血液をサラサラにしたり、身体を疲れにくくしてくれたりと、
実に頼もしい存在です。
◆ビタミンE
血餅の予防、溶解作用がありますので、
血行をスムーズに保つ効果が期待できます。
また、抗酸化作用が細胞の酸化を防ぎ、老化を遅らせてくれます。
◆パントテン酸
善玉コレステロールを増やして、
コレステロール値を適正に保つ働きがあります。
※善玉コレステロールとは?:
血液や細胞内の余分なコレステロールを回収する作用があり、
動脈硬化や心筋梗塞などを予防することが可能!
ここに上げた3つは、血行改善に必要な栄養素のうちのごく一部。
他にも、筋肉や熱を作るために必要なタンパク質や、
各種ミネラル、ビタミン…等々、
まんべんなくバランスよく摂取することが大切です。
食事で取りにくい場合は、サプリメントを上手に利用するのも一つの手!
最近は、ドラッグストアのみならず
スーパーやコンビニでも手軽に購入できる時代になりましたよ☆
身体を温めて血行を改善する食材とは
身体が冷えると血管中には余分な脂肪がたまりやすくなり、
血液がドロドロになってしまいます。
ドロドロの状態では、栄養や酸素を運ぶという血液の機能も弱まり、
血行もスローダウン。各細胞も栄養不足で、
身体の機能がどんどん落ちてしまいます。
つまり、身体の“冷え”を解消することは血行改善のための一手!
身体を内側から温める食事で冷えを取り、血行不良を克服しましょう。
ところで、身体を温める食事とはどのようなものなのでしょうか?
単純に、「冷たいものを避けて温かいものを食べるようにする」
…というのはもっともですが、実は、
食事に使う食材を工夫することも大切なんですよ☆
ここでは、身体を温める食材と、
身体を冷やす食材を比較してみたいと思います。
身体を温める「陽」の食材
【特徴】
色が濃く、寒い地方or寒い季節に育つ。
塩分が多く、水分は少なめ。
具体例
・玄米
・豆類
・根菜(ニンジン、レンコン、ゴボウ、山芋)
・しょうが
・みそや漬物、納豆などの発酵食品
・ねぎ&たまねぎ
・とうがらし、にんにくなどのスパイス
・ほうじ茶
身体を冷やす「陰」の食材
【特徴】
色が薄く、温かい地方or熱い季節に育つ。
糖分と水分が多い。
具体例
・パン、白米
・バナナ、パイナップル、マンゴー、メロン、スイカ
・トマト、キュウリ、レタス、もやし
・ケーキ、チョコレートなどの菓子類
・アイスクリーム
・コーヒー、緑茶
食事を改善して血行を促進したいと思うならば、
陰の食材は控えめにして陽の食材を摂ることです!
比べてみて分かるように、
陽の食材は日本人が昔から常食としてきたものばかり。
やはり、生まれ育った土地の風土で
自然に育つ物を中心とした食事を基本にするということは、
生物として身体を維持していく上で重要なポイントだといえるでしょう。
たかが食事、されど食事です。
みなさんも、1食1食を大切に!