糖尿病ってどんな病気?
生活習慣病の代表格と言うべき、「糖尿病」。
字のままを解釈すると、
尿に糖が混じっている病気ということになりますが…。
実際、その通りなのですが、糖が出るのは尿ばかりではありません。
糖尿病は、血液の中にブドウ糖があふれている状態です。
ブドウ糖とは、炭水化物(ごはんやパンなど)が
分解されることによってできる物質であり、
身体を動かす上でなくてはならない物です。
このブドウ糖をうまく身体に取り込めなくなれば、
私たちは考えることも、身体を動かすこともできなくなってしまうでしょう。
しかし、ブドウ糖を細胞内に取り込むためには
「インスリン」というホルモンが必要不可欠。
糖尿病は、この「インスリン」が不足しているために体内にブドウ糖を吸収できず、
血液中にブドウ糖が余っている状態なのです。
(※インスリンに対するする反応性が悪いために
ブドウ糖を取り込めないタイプの糖尿病もあります。
これを、U型糖尿病と呼びます)
その状態で何が困るかといえば、
血液中にあふれたブドウ糖が血管を傷つけてしまうこと。
そうなると、血管が破れたり詰まったりして、
スムーズに血液が流れなくなってしまいます。
糖尿病の判定基準
糖尿病は、食べ過ぎや運動不足、不規則な生活といった
生活習慣上の問題が原因となって発症することが多い病気です。
これは必ずしも「肉ばかり食べていたから」とか
「甘い物ばかり食べていたから」とか、
そういった分かりやすい原因によるものばかりとは限らず、
食事が炭水化物中心になっていたために糖尿になったケースもあります。
朝はおにぎり、昼はソバ、夜はパスタ…等、
副菜が少なく主食中心の食生活に偏りがちな方も注意が必要です。
さて、気になる糖尿病の判定基準は次のようになります。
【糖尿病の判定基準】
・随時血糖値
(食事からの時間を決めずに測定した血糖値)
200mg/d?以上
・空腹時血糖値
(食事から12時間以上経ってから測定した早朝空腹時血糖値)
126mg/d?以上
・75g経口ブドウ糖負荷試験
(食事から12時間以上経ってから早朝空腹時血糖値を測定し、
さらに75gのブドウ糖を溶かした水を飲んで2時間後に測定した血糖値)
200mg/ d?以上
…上記のような検査で該当した場合は、日を改めてもう一度行います。
その結果、またしても引っかかってしまった場合は…
残念ながら「糖尿病」と診断されてしまいます。
最近は、妊婦特有の糖尿病も増えているのだとか。
妊婦になってから糖尿病になった場合もあれば
たまたま妊娠後に検査をして発覚した場合もあり、
いずれにしても母体にとってもお腹の赤ちゃんにとっても心配な状態。
妊娠したら必ず血液検査を受けて、
もしも妊娠糖尿病を発症している場合は医師の指示を仰ぎましょう。
糖尿病と高血圧は一心同体?
高血糖と高血圧は、いずれも血管に負担をかける「血液の病気」。
どちらも動脈硬化につながるリスクが高く、
動脈硬化性疾患の危険因子として名を連ねる病態です。
この二つは、たいてい同時期に発症し、
しかもお互いの症状を助長し合うという奇妙な関係にあります。
これに脂質異常症(血中コレステロールの異常)が加わると、もう最悪!
LDLコレステロールが血糖の影響を受けて糖化LDLになれば、
動脈壁に吸収されて動脈硬化を促進する要因になります。
糖尿病と診断された人は、血液検査の結果によ〜く目を光らせて、
他の異常にも注意を払うことが大切です。
血液の異常は“すべて揃って1セット”みたいなところがありますので、
異常が多ければ多いほど
命に関わる危険度は高くなると思っておけば間違いないでしょう。
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